「担当は私のことを本気で好きなのかな。」
ホストクラブに通う女性なら、一度は考えたことがあるかもしれません。
毎日のLINE、営業後の電話、誕生日のお祝い。
店の外でも会ってくれる。
そうした時間を重ねるうちに、「これは営業ではなく恋愛なのでは」と感じる人もいます。
一方で、SNSでは「全部営業だ」「ホストは絶対に恋愛しない」という極端な意見も少なくありません。
では、実際はどうなのでしょうか。
この記事では、歌舞伎町を取材してきたCASE FILE編集部の視点から、ホストの恋愛と営業の境界線について考えます。
ホストはお客さんを好きになることはあるのか
結論から言えば、あります。
ホストも一人の人間です。
毎日のように顔を合わせ、何時間も会話を重ねる中で、恋愛感情が生まれること自体は不思議ではありません。
ただし、それと「交際する」「営業ではない」とは別の話です。
恋愛感情があっても、仕事として接客を続ける人もいます。
逆に、恋愛感情がなくても、お客様に「特別」だと感じてもらう接客をすることもあります。
この二つは混同されがちですが、まったく違います。
「本営」とは何か
ホスト業界でよく使われる言葉に「本営」があります。
一般的には、お客様との恋愛関係や恋愛感情を営業に利用するスタイルを指します。
ただし、本営という言葉は人によって定義が異なります。
実際に交際しているケースもあれば、相手に恋愛感情を抱かせるコミュニケーション全般を指す場合もあります。
そのため、「本営だから本気」「本営だから嘘」と単純に判断することはできません。
「好き」と「売上」は切り離せない仕事
ホストは接客業です。
どれだけ好意があったとしても、売上や指名という現実から離れることはできません。
だからこそ、お客様が「恋愛」と感じている時間と、ホストが「仕事」として向き合っている時間が重なり合うことがあります。
このズレが、多くの苦しさを生みます。
本気かどうかを見極めようとする前に
「彼は営業ですか?」
CASE FILEにも、こうした相談は少なくありません。
しかし、本気かどうかを外側から断定することはできません。
大切なのは、「本気かどうか」よりも、その関係が自分にとって健全かどうかです。
生活費を削ってまで通っている。
借金をしている。
友人や家族との関係が壊れている。
もしそうした状況なら、相手の気持ちよりも、自分自身の生活を見つめ直すことが先かもしれません。
CASE FILE編集部より
歌舞伎町には、営業だけでは説明できない人間関係があります。
逆に、恋愛だけでも説明できない関係もあります。
ホストという仕事を「嘘」と切り捨てることも、「全部本気」と信じることも、現実とは少し違います。
人を好きになることと、仕事をすること。
その二つが同時に存在するからこそ、この街の人間関係は複雑なのです。
だからCASE FILEは、「営業か、本気か」という二択ではなく、その間にある人間関係を取材していきます。


コメント