台風が接近すると、多くの人は外出を控える。
電車の運休情報を確認し、早めに帰宅する人も少なくない。歌舞伎町の人通りも普段より減り、繁華街全体がどこか落ち着いた雰囲気に包まれる。
しかし、そんな台風の日に限ってホストクラブへ足を運ぶ客がいるという。
一見すると不思議な話だが、ホスト業界関係者によれば、そこにはある共通した目的があるという。
「今日は暇だと思って来る客もいる」
歌舞伎町のホストクラブ関係者はこう話す。
「台風の日って、来店客自体は減ります。でも、そういう日に限って来る人もいるんです」
悪天候の日はキャンセルも増える。
そのため、
「今日は競争相手が少ない」
と考える客もいるという。
しかし、現場では別の理由を挙げる声も多い。
本当の目的は“アフター”
ホストクラブ関係者によれば、台風の日に来店する一部の客には共通した狙いがあるという。
それが、営業終了後のアフターだ。
アフターとは、営業後にホストと食事などへ出かけることを指す業界用語だ。
「普段よりアフターに誘いやすいと思って来る人はいます」
その理由は単純だ。
台風の日には、
- 電車の遅延
- 運休
- 終電時間の変更
などが発生しやすい。
その状況を利用しようと考える客もいるという。
「電車が止まったから帰れない」
関係者によると、実際によく聞くのがこんな言葉だ。
「電車止まっちゃった」
「もう帰れないかも」
「どうしよう」
もちろん本当に交通機関へ影響が出ているケースもある。
しかし現場では、
「最初からそれを見越しているような人もいます」
という声もある。
アフターの流れの中で、
「帰れなくなった」
という状況を作りやすいからだ。
“偶然”を演出しやすい日
ホストクラブ関係者はこう語る。
「普通の日だと、ホテルに誘う理由がないじゃないですか」
しかし、
- 台風
- 終電終了
- 電車運休
といった状況が重なると、
「仕方ない」
という空気を作りやすい。
「帰れないなら近くで休もうか」
そんな流れを期待して来店する客も一定数いるという。
ホスト側も気付いている
こうした客の存在は、ホスト側も把握しているという。
「何年もやっていると分かりますよ。台風の日だけ急に来る人っていますから」
もちろん全員がそうではない。
純粋に会いに来る客もいる。
しかし関係者は、
「天気が悪いほど来店意欲が上がる人がいるのも事実です」
と話す。
台風の日だから見える“本音”
一般的には外出を避ける人が多い台風の日。
それでもホストクラブへ向かう客がいる。
その理由は単なる来店ではなく、営業後の時間まで見据えているケースもあるという。
悪天候で人が減る夜の歌舞伎町。
その裏では、「帰れない」を口実に距離を縮めようとする客たちの思惑も静かに動いている。


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